RoHS2禁止物質に対するJASTIの取り組み
特定有害部質の使用制限(Restriction of Hazardous Substances)とは、欧州連合(EC)において、2003年2月に公布された特定物質使用制限する指令です。人の健康や環境保護するためにEU域内で流通する電気・電子機器等に対しての使用を制限しております。
これらの対象製品(カテゴリー)と規制対象物質は今後も見直・追加の方向にありますが、現時点では以下の物質が規制対象となっております。
規制対象物質:
鉛、水銀、六価クロム、PBB、PBDE、カドニュウム
これら6物質に以下の4品目が新たに2015年6月(2015/863)に追加され、現在10品目が規制対象物質となりました。
追加規制物質:
DEHP、BBP、DBP、DIBP
新たに追加された4物質は、フタル酸化合物が中心で、日本国内では広くポリ塩化ビニールの可塑剤として使用されております。欧州での規制は2019年以降が予定されております。
JASTIでは従来ポリ塩化ビニールの可塑剤としてDINPを使用してまいりましたが、DINPは直接的には上記4品目には該当しませんが、フタル酸化合物である観点より、将来の規制対象物質として懸念されるため、2015年よりフタル酸(Phthalic acid)を含まない可塑剤に変更いたしました。
この情報は2016−2017のJASTIの製品カタログで紹介しておりますので、ぜひ製品カタログをご参照ください。
また、上記6品目の規制物質である、鉛は現在代替物質に変更していく予定で、完全にRosh Freeのダミーとして人の健康や環境保護を意識した製品ですので、安心してご利用ください。
無論、ダミー、またその構成部品は現在EUの規制対象製品ではありませんが、JASTIはより安全な製品の製造を目指して今後も取り組んでまいります。
ダミーのROSH規制に関する詳細はお気軽にJASTIまでご相談ください。